予防医療

普段の生活ではあまり馴染みは薄いかもしれませんが、寄生虫は現代の日本でも確かに存在しています。大丈夫だろう、と油断して予防を怠ってしまうと、感染するリスクは十分にあります。感染してしまうと、命に係わる病気になることもありますのでしっかり予防しましょう。

予防医療

人医療同様、動物医療も病気を未然に防ぐ時代になってきました。
ペットの高寿命化に伴い、病気を発症する子も増えています。
ペットは言葉を話せませんので、
飼い主様が異変に気付いた時にはすでに重症化してしまっている、
というケースも少なくありません。健康で長く一緒にいるために、
定期的な定期健診をお勧めします。

ペットドック(定期健診)

犬や猫はヒトの4倍の速さで年を取るといわれ、病気の進行スピードも速いです。特に内臓に発生する異常は病状が進行するまで無症状であるものも多いため、見つかった時には治療が困難という状況も少なくありません。なかでも脾臓(ひぞう)に発生するできものは、巨大化しても基本的に無症状で、ある日突然できものが破裂して急変する、という経過を取ることが多いです。

診察の様子

ノミ・ダニ

ノミやダニは皮膚に感染する寄生虫です。ノミやダニに感染すると、皮膚に重度なかゆみ を引き起こします。それだけではなく、ノミやダニは命に係わる重大な病気を運んでくることもあります。ノミやダニが媒介する感染症をいくつか紹介します。

SFTS

SFTSは、マダニに噛まれると感染します。イヌやネコ、そして人間にも感染する病気です。 特に猫と人間で症状が強く表れ、死亡する例もあります。猫は死亡率が高く、約60%が亡くなってしまうという報告もあります。さらにくわしく知りたい方はこちらから。

バベシア

バベシアもマダニに噛まれると感染します。バベシアは犬や猫に感染して、重度は貧血を 引き起こします。進行すると腎不全や黄疸を引き起こし、適切な処置をしなければ亡くなってしまうこともあります。

瓜実条虫

ノミに寄生されると感染する可能性がある病気です。感染すると下痢を引き起こすことが あります。症状としてはあまり重度ではありませんが、人間にも感染します。特に人間の 子供に感染することがありますので注意が必要です。

混合ワクチン

  • 犬の混合ワクチン
    6種と8種の混合ワクチンの接種を行っております。
    6種混合ワクチンに「レプトスピラ感染症」のワクチンを含めたものが8種混合ワクチンです。
    レプトスピラ感染症は主にネズミの尿によって伝搬される伝染病で、ヒトにも感染する人獣共通感染症です。散歩コースやお出かけ先にネズミが出現するようなエリアが含まれるなら(山のキャンプ場や河川敷、飲食店街の裏路地など)、8種類の混合ワクチンの接種が推奨されます。
  • ワクチンの写真
  • 猫の混合ワクチン
    3種の混合ワクチンの接種を行っております。
    現在当院ではカリシウイルスワクチンが不活化のものを使用しています。
  • ワクチンの写真

フィラリア予防

フィラリアは、蚊に刺されると感染します。主に犬に感染します。犬がフィラリアに感染 すると、心臓や血管に寄生して重大な症状を引き起こします。心不全や呼吸困難、貧血などの症状が出て、重症化すると死に至る可能性もあります。さらに詳しくはこちらから。近年では、犬だけでなく、猫へのフィラリア感染も報告されています。感染すると咳、呼吸困難、嘔吐などが見られることがあります。中には突然死をしてしまう子もいるので注意が必要です。

しっかり予防しよう

ノミ・ダニ・フィラリアはきちんと予防をすることにより防ぐことができる病気です。フィラリアは蚊がいる時期(東京では4~12月)に、ノミやダニは1年中予防することにより防ぐことができます。予防は月に1回予防薬を投与するだけで十分です。予防薬の投与は 自宅で簡単にできますので、まだの方はしっかり予防をしましょう。

予防薬

その他の寄生虫駆除

回虫(かいちゅう)、条虫(じょうちゅう)などの消化管内寄生虫が、犬や猫ではよく認められます。中には人にも感染する可能性のある「人獣共通感染症」もありますので、特に小さなお子様やご高齢の方がいっしょに生活している場合には定期的な駆虫が推奨されます。

避妊・去勢手術

望まない繁殖を防いだり、性ホルモンが関係する病気の予防、また発情に伴う病気の予防や治療のために、当院では避妊・去勢を推奨しています。

日頃のお手入れ

健康な動物のお手入れなども行っております。

爪切り・肛門腺絞り

爪切り、足裏などの毛刈り、肛門腺絞りなどの処置も行っております。
獣医師の診察をご希望されない場合は診療補助が対応いたしますので、受付でお申し付けください。その際、診察費は発生いたしません。

酔い止め

長時間の移動などで吐いてしまう犬には、酔い止めを処方します。当院で通常処方するお薬は、「セレニア」というお薬です。1回の投与で24時間効果が持続します。旅行や帰省などで、車酔いが心配な方はご相談ください。

シャンプー

皮膚病などの治療の一環として、また自宅でのシャンプーが困難な犬などに、シャンプー処置を行っております。トリマー、もしくは診療補助が対応させていただきます。

トリミング

マイクロチップ 

エコーの様子
トリミングの様子
病院の外観
スタッフ写真
トリミングルーム
待合室
獣医師
獣医師
お手入れ
調剤